TwitterのサブスクリプションサービスであるTwitter Blue。青いチェックマークが付くことで知られ、日本では2023年1月11日から提供開始されたTwitter Blueの料金や機能、メリットやデメリットをご紹介します。
Twitter Blueとは？
Twitter Blueは、月額の費用を支払うと使用できるTwitterのサブスクリプションサービスです。ツイートを編集できる機能や、アカウントに青いチェックマークを付けることができるプランがあります。
2021年6月にローンチされ、アメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスなど一部の地域のみで利用可能だった中、日本では2023年1月11日から提供開始されました。
Twitter Blueの料金：月額980円、ただしiOS/Android版は1380円
Twitter Blueは、申込をするプラットフォームによって金額が異なります。
ウェブサイト（ブラウザ）経由の申込は月額980円です。しかし、iOS経由（iPhone・iPadなどのアプリ）の申込の場合は、1,380円と、400円上乗せされます。
iOS経由申込画面
ちなみにAndroidからも加入できますが、料金はiOS版と同じ1380円です。
Twitter Blueの認証マークについて
Twitter Blueを導入すると青いチェックマークが付与されます。ただし、アカウントが資格基準を満たしていることがTwitterの審査により確認されたのちに、プロフィールに表示されます。
審査は、「表示名とプロフィール画像が設定されているか」、「作成後90日以上が経過していて、登録されている電話番号が認証済みであるか」、「対象のアカウントが過去30日間にわたってアクティブである」などがあり、審査中にアカウント名とプロフィール写真を変更することはできません。
また、Twitter Blueが一般ユーザー向けのサービスなのに対し、3月30日（現地時間）からグローバルに提供開始された企業や非営利団体向けの認証サービス「Verified Organizations」を導入した場合は、「Twitter認証済み組織」として公式ビジネスアカウントに金色のチェックマークが付与されます。
「Verified Organizations」の日本でのサブスク料金は、月額13万5000円です。
Twitter Blueの機能紹介
Twitterヘルプセンターの情報を元に、Twitter Blueの機能をご紹介します。
ツイートを編集
元のツイートが送信されてから30分間、一定回数の変更を行うことができる機能です。この機能を使って、情報の更新、タグ付け、添付したメディアの並べ替えができます。「ツイートを編集」で編集できるのは、現在のところ、元のツイートと引用ツイートのみとなっています。
広告数の半減
「フォロー中」と「おすすめ」の各タイムラインに表示される広告数がおよそ50%減少します。具体的には、タイムラインをスクロールすると、プロモツイート（広告）の間に表示されるオーガニックツイート（プロモーション目的でないツイート）が、およそ2倍になります。
ただし、プロモツイートの間に表示される、プロモーション目的でないツイートの件数は、2倍よりも多くなる場合もあれば、少なくなる場合もあります。また、広告数を半減させる機能は、Twitter上のその他の場所に表示されるプロモコンテンツ（プロフィールの広告、ツイートへの返信内の広告、「話題を検索」のプロモイベント、プロモトレンド、フォローしているプロモアカウントなどが該当しますが、これらに限定されません）には適用されません。Twitter Blueサブスクリプションを購入し、アカウントの参加資格の審査が完了すると、この機能を利用できるようになり、青いチェックマークが付与されます。
長文ツイート
140文字よりも長いツイートを投稿したい場合、Twitter Blueサブスクリプションを購入して、長文ツイート機能を使用することで、最大2,000文字のツイートを投稿できます。また、引用ツイートや返信で長文ツイートも作成できます。メディアの投稿、投票の作成、ハッシュタグの使用といったツイートの標準機能も使用できます。長文ツイートはどなたでも読むことができますが、作成できるのはTwitter Blueユーザーに限られます。
ブックマークフォルダ
ブックマークに追加したツイートを、後で簡単に見つけられるように、フォルダに分けて整理することができます。Twitter Blueでは、常に非公開となるブックマークやブックマークフォルダを無制限に作成できます。
カスタムアプリアイコン
スマートフォンでのTwitterアプリアイコンの表示のされ方を、カスタムアプリアイコンで変更できます。複数の選択肢の中から好きな色を選べます。設定を定期的にチェックして、期間限定で提供される新しい機能を見つけましょう。
NFTのプロフィール画像
Twitterプロフィールをカスタマイズするさまざまな方法の1つに、NFTのオプションがあります。あなたが所有するNFTを、六角形の形状をしたプロフィール画像としてTwitterアカウントに表示させ、オーディエンスにアピールすることができます。暗号ウォレットへの一時的な関連付けが完了すると、NFTをプロフィール画像に設定できるようになります。NFTデジタル資産をプロフィール画像に設定すると、他の素材の場合とは異なり、六角形の形状で表示されるため、あなたがそのNFTの所有者であることが分かるようになっています。
テーマ
Twitter Blueテーマを使うと、Twitterアプリの配色を選べます。
カスタムナビゲーション
この機能により、ナビゲーションバーに表示される項目を選択して、お気に入りのコンテンツやTwitter機能にすぐアクセスできるようにすることができます。アプリ画面下部のナビゲーションバーに表示される項目を、2つから6つの範囲で選択することができ、必要に応じて初期状態に戻せます。
スペースタブ
Twitterでは、オーディオコンテンツに簡単にアクセスできる「スペース」の新しいインターフェースをテストしています。新しい「スペース」タブでは、ポッドキャスト、テーマ別のオーディオステーション、録音されたスペース、ライブ放送のスペースを見つけることができます。この機能テストは、アプリ内の言語の設定で表示言語を英語にする必要があります。対象者は現在のところ、iOSおよびAndroid端末を使用しているTwitter Blueユーザーのみとなっており、全世界の一定数の利用者に限られています。スペースの詳細についてはこちらを、新しい「スペース」タブをいち早く利用できるテスト機能の詳細についてはこちらをご覧ください。
話題の記事
あなたがフォロー中のアカウントや、あなたのフォロワーの間で最も多く共有されている記事のショートカットとして機能します。この機能により、あなたがフォローしているアカウントや、そうしたアカウントがフォローしているアカウントによって最も多く共有された記事が自動的に一覧化されるため、あなたが読みたいと思うタイプのコンテンツを簡単に見つけられます。
リーダー
長いスレッドを読みやすい表示に変換できます。リーダーは、スレッドのコンテンツのみをわかりやすく表示することを目的としています。スレッドの最上部にあるリーダーアイコンをタップすると、リーダー機能がオンになります。リーダー機能の画面では、テキストサイズを変更することができます。
ツイートの取り消し
送信後のツイートを、Twitterの他のアカウントに公開される前に取り消すことができます。この機能は、ツイートを編集*するためのものではなく、全世界に公開される前のツイートを、見直して修正するためのものです。取り消し可能な時間が経過すると、ツイートはフォロワーに表示されますが、このツイートはTwitter上の通常のツイートと同様に、公開したままにすることも、削除することもできます。
会話や検索結果でのツイートの上位表示
あなたがツイートに反応を示すと、そのツイートのランキングがわずかに上がります。さらに、あなたの返信は会話の最上位付近に表示されます。Twitter Blueユーザーは、他の利用者の通知タブ内にある「認証済み」タブに表示されます。「認証済み」タブでは、Twitter Blueユーザーからの返信、@ツイート、反応が通知されます。
長尺の動画のアップロード
フォロワーとより多様なコンテンツを共有しましょう。Twitter Blueユーザーは、最大で長さが60分まで、ファイルサイズが2GBまでの動画（1080p）をアップロードできます（ウェブのみ）。詳細はこちらをご覧ください。
ショートメールによる2要素認証
Twitter Blueユーザーは、ショートメールによる2要素認証を利用することで、Twitterアカウントのセキュリティをさらに強化できます。Twitter Blueのテキストメッセージによる2要素認証は、国や携帯電話会社によってはご利用いただけない場合があります。
Twitter Blueのメリット
青いチェックマークを取得できる
Twitter Blueを導入すると、Twitterアカウント名の横に表示される青いチェックマークを獲得することができます。
これまでいわゆる「公式マーク」、「認証マーク」、「認証バッジ」などと呼ばれていたこのマークは、Twitter Blueを契約することで、取得できるようになりました（※ただし審査があります）。 企業や著名人のアカウントにとってはブランディングや信頼性に繋がると考えられるため、青いチェックマークの取得はメリットと言えます。
タイムライン「おすすめ」に表示される
3月27日（現地時間）にTwitter社 CEOであるイーロン・マスク氏は、4月15日以降にTwitterのタイムライン「おすすめ」に表示されるのは、認証済みアカウントのみになると予告しました。
そのため、今後はユーザーがフォローしているアカウント以外にタイムライン「おすすめ」に表示されるのは、下記のアカウントのみとなります。
・Twitter Blueに加入して要件を満たしている青いチェックマーク
・政府や国家当局関係のアカウントのグレーのチェックマーク
・企業のアカウントである金のチェックマーク
Twitter Blueのデメリット
料金が発生する
ツイートの取り消し・編集機能など、便利な機能も多いTwitter Blueのデメリットは、料金が発生することです。これまでは、広告以外はすべて無料で使えていたTwitterですが、Twitter Blueを契約すると月々（もしくは年額）の料金が発生します。機能の利用や認証マークの取得を必要としない場合は、契約するメリットがないと考えられます。
アイコンとアカウント名を変更しづらい
Twitter Blueでは、青いチェックマークを獲得できますが、審査の際のものからアカウント名を変更すると、その都度チェックマークが外れてしまう現象があるようです。
例えば、何かのイベントがあった場合、「自分の名前＠1/30生誕祭」など、従来のTwitterでは容易に変更ができたため、デメリットと言えます。
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