夏になると各局で音楽特番が開催されます。様々なアーティストが登場し、長時間にわたって放送される音楽特番は、テレビ番組の花形でもあります。
今回は、音楽特番の告知のために各局でどんなTwitter活用をしているかに着目してみました。
日テレ「THE MUSIC DAY」:3日間毎日参加できるキャンペーンを開催
2021年7月3日(土)に放送された「THE MUSIC DAY」では、放送開始日の2日前の7月1日から当日までの3日間連続で、プレゼントが当たるキャンペーンを実施しました。
キャンペーンの参加方法は次の通りです。
一つは、@nittele_ntvと@musicday_ntvをフォローして、投稿をRTするもの。これに加えて、カンバセーションカードの機能を使って、コメントを投稿すると、さらに当選確率がアップします。
カンバセーションカードの内容は、キャンペーン開催期間の3日間でそれぞれ異なり、クリックするとハッシュタグが付与されたリプライが生成され投稿できます。
このキャンペーンは、1つ目の参加方法を用意することで、誰でも気軽に参加しやすくしつつ、アカウントのフォロワー増加につなげています。もちろん、RTによる拡散効果も期待できます。
さらに、カンバセーションカードを使った参加方法を加えることで、音楽やアーティストのコアファンの思いが投稿されることになります。こちらは自分の思いをツイートするので、参加のハードルはやや高くなりますが、熱量高く、普段から好きなアーティストの情報を積極的に発信している層にとっては、何度でも投稿したくなるテーマを選定することがポイントです。
テレビ東京「テレ東音楽祭」
「テレ東音楽祭」は、番組専用のアカウントを運用しています。2021年6月30日(水)に放送された番組の告知では、当日のタイムテーブルを投稿し、アーティストの登場時間を事前に公表しました。長時間の番組では、いつ目当てのアーティストがわからないと、視聴しにくいもの。さきに告知しておくことで、その時間を逃さずに視聴できます。
当日は、出演者のコメントを動画で投稿しています。カンバセーションカード形式になっていて、クリックするとハッシュタグ付きツイートが生成され投稿しやすい仕組みになっています。
他にも開催日前には、フォロー&RTキャンペーン、カウントダウン、出演アーティスト情報発信などを行い、盛り上げていました。
フジテレビ「FNS歌謡祭」
「FNS歌謡祭」は、番組専用のアカウントを運用しています。2021年7月14日(水)に放送され、放送前から出演者のコメント入り動画を投稿しました。
当日は、出演アーティストの登場予告を細かくツイートし、ファンの見逃しがないようにしていました。また、アーティストの公式アカウントで発信される「これから出演」「出演しました」ツイートをRTして参加者全員で番組を盛り上げている雰囲気が伝わってきました。
ツイートするときは、アーティスト名、番組名などのハッシュタグをツイートに必ず付与して投稿しています。視聴者に向けて「ハッシュタグをつけて感想をつぶやいてね」とうながしており、たくさん返信コメントが寄せられ、トレンド入りも果たしました。
まとめ:ファンを巻き込んで盛り上がろう
音楽特番は、様々なアーティストが登場するのが特徴で、各アーティストのファンの興味・関心をどうやって引きつけるかがポイントです。番組ならではのアーティストの動画や写真を投稿すれば、ファンの間で盛り上がり拡散効果が狙えます。
フォロー&RTキャンペーンを開催すると、RTの効果でアーティストのファン以外にも情報を届けることができます。ファンの「語りたい」思いを活かして、カンバセーションカードを使うのも有効です。そして当日は、放送時間が長いので、アーティストの出演時間をお知らせすると視聴しやすくなります。
さらにファンをひきつけて盛り上がるには、ファンの特性を知り、ファンの間で使われるハッシュタグ、アーティストを表す記号や絵文字なども押さえて投稿することです。アーティストが出演する他のテレビ番組などがあれば、番組放映中にファンがTwitterに集まるので、その時間にあわせてそのアーティストの情報を告知するなど、アーティストに合わせたタイミングで告知するとさらに効果が見込めます。ファンの特性は一朝一夕には把握できないので、日頃から情報収集しておく必要があります。
番組放映中にファンや視聴者からのツイートが増えれば、Twitterのトレンドにも自然に入ります。トレンドに入れば、アーティストのファン以外にも番組のことが伝わり、視聴につながる可能性があります。